画廊には専門ジャンルとタイプがある

画廊には専門ジャンルとタイプがあるのイメージ画像
資生堂ギャラリー 「椿会展2016 -初心-」会場風景 撮影:畠山直哉

 銀座は、ファッションやグルメで最先端の街ですが、画廊(ギャラリー)の街としても知られています。現在およそ250〜300軒はあるでしょうか。江戸時代、銀座には銀貨鋳造所「銀座」や、それに伴い両替商があったことから、近代になると画廊が次第に集まるようになり、時を経て世界に類を見ない画廊街となりました。ちなみに1919年に開設された資生堂ギャラリーが現存する日本最古の画廊と言われています。
 画廊にはそれぞれ専門の取り扱いジャンルがあります。コンテンポラリー(現代美術)、近代美術、古美術といった時代別、そして絵画、彫刻、写真、工芸、浮世絵といった作品の形態別があります。画廊によっては様々な年代の作品を扱っていたり、作品の形態も複数扱っている事があります。
 中でも絵画はほとんどの画廊が取り扱っています。古くは屏風や絵巻、掛軸、浮世絵から近現代の日本画、洋画、版画等です。銀座ギャラリーズのメンバーでは、絵画以外のジャンルとして、近現代の陶芸、彫刻などの立体を扱っている画廊があります。
 画廊には4つのタイプがあります。作家をプロデュースして展覧会を開催したり画廊所蔵の作品を展示販売している企画画廊(コマーシャルギャラリー)、画廊で発表したい作家にスペースを有料で提供している貸画廊(レンタルギャラリー)、そして企画と貸しの両方を行っている画廊、企業のメセナ活動として運営している作品販売をしない画廊です。ちなみに銀座ギャラリーズのメンバーの内訳は、9割以上が企画画廊、残りは企画と貸しの両方行っている画廊、企業の画廊となっています。
 次回は、画廊は気になっているが入りづらいという人へ、画廊の楽しみ方をご紹介します。
(画廊を楽しむ豆知識1・銀座ギャラリーズ事務局)


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2018/05/16~2018/05/31
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