宝塚歌劇ならではの日本物レヴューとミュージカルをお届けします!
東京宝塚劇場が今年最後に上演する作品は、宙組による宝塚歌劇ならではの日本物レヴュー『白鷺の城』と、万能の天才と謳われたレオナルド・ダ・ヴィンチと彼を取り巻く人々との愛憎を描いたミュージカル『異人たちのルネサンス ―ダ・ヴィンチが描いた記憶―』の二本立てでございます。
宝塚歌劇のレヴューといえば洋物のイメージが強いと思いますが、日本物レヴューも宝塚歌劇の伝統のひとつ。外国の方にもぜひご覧いただきたい作品です。この機会にぜひ足をお運びください。
宝塚歌劇 宙組公演
<主演>真風涼帆、星風まどか
◆第一幕◆
-本朝妖綺譚- 『白鷺の城』
作・演出/大野拓史
絢爛たる平安の都で始まった、白皙の貴公子、陰陽師・安倍泰成と、艶やかに人心を惑わす妖狐・玉藻前の対決は、時を越え、場所を変え、豪壮たる名城「白鷺の城」で終に決着の日を迎える。千年に亘って転生を繰り返しながら、争い、そして魅かれ合う陰陽師と妖狐の宿縁を、時に雅やかに、時に妖しく描く、日本物レヴュー。
◆第二幕◆
ミュージカル・プレイ 『異人たちのルネサンス』―ダ・ヴィンチが描いた記憶―
作・演出/田渕大輔
万能の天才と謳われながら、その生涯に多くの謎を残すレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の創作の源が、ある女性への愛であったと仮定し、ダ・ヴィンチと彼を取り巻く人々との愛憎を描く。
15世紀のイタリア・フィレンツェ。この街にルネサンス芸術を花開かせた時の統治者ロレンツォ・デ・メディチは、軍事、外交にも優れた手腕を発揮し、ローマ教皇との対立を深めつつあった。若きレオナルド・ダ・ヴィンチも彼の庇護を受ける芸術家の一人。ダ・ヴィンチは依頼された作品の完成も他所に、気ままな創作にかまけてはロレンツォを苛立たせていた。そんな折、彼はロレンツォの愛人カテリーナが幼馴染みである事を知る。同じ庶子という境遇からいつも寄り添い、寂しさを分かち合った二人…だが今、美しく成長した彼女の眼に浮かぶのは、心を閉ざすかのような謎めいた微笑だった。
宝塚歌劇の日本物レヴューとは?
出演者全員が日本物の扮装で、全場を歌と踊りで構成した日本物レヴューは、宝塚歌劇が長い歴史の中で培ってきた、華やかで独創的な公演スタイルです。日本物レヴュー最大の特徴、それは、和のテイストを洋楽で表現すること。本来、三味線の音色や“間”で舞い踊る日本舞踊を、宝塚歌劇では洋楽、オーケストラで伴奏し、独特の華麗な世界を創りあげています。
初めての方でも日本の美を目や耳で、そして心で感じて楽しめる、そんな宝塚歌劇ならではの日本物レヴュー。ここでしか得ることができない心躍る感覚を、ぜひ劇場でお楽しみください。
【近年では、このような日本物レヴューの作品がございました】
星組公演『宝塚ジャポニズム~序破急~』 (2012年)
月組公演『宝塚をどり』 (2014年)
花組公演『雪華抄』 (2016年)