女の一生

明治38年(1905年)日露戦争の後―日本がようやく近代的な資本主義国の姿を整え、
同時にその動向が世界の国々と絶ちがたく結び合い、影響し始めた時代。
戦災孤児の境涯にあった布引けいが、不思議な縁から拾われて堤家の人となったのは、そんな頃である。

清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主はすでに亡く、後を継ぐべき息子たちはまだ若く、
妻のしずが義弟・章介に助けられながら、困難な時代の一日一日を処していた。
甲斐甲斐しい働きぶりを見せるけいは、しずに大変重宝がられた。
同時にけいと同様に闊達な気性の次男・栄二とも気性が合い、お互いにほのかな恋心を抱くようになった。
そのけいの思慕とは裏腹に、しずは跡取りであるべき長男・伸太郎の気弱な性格を気がかりに思い、
気丈なけいを嫁に迎えて、堤家を支えてもらう事を望んだ。
しずの恩義に抗しきれなかったけいは、伸太郎の妻となった。
けいは正真正銘堤家の人となり、しずに代わって家の柱となっていく。
担い切れぬほどの重みに耐えながら、けいはその「女の一生」を生きるのである。

時は流れて昭和20年・・・。
二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの前に、栄二が再び戻ってきた。
過ぎ去った月日の、激しさと華やかさを秘めて、二人はしみじみと語り合うのであった・・・。

公演スケジュール

2022年10月18日 (火) ~ 2022年10月23日 (日)
※詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。

出演者

大竹しのぶ
高橋克実 段田安則 西尾まり 大和田美帆 
森田涼花 林翔太 銀粉蝶 風間杜夫

スタッフ

【作】 森本 薫
【補綴】 戌井市郎
【演出】 段田安則

チケット料金

1等席 13,000円
2等席  8,500円
3階A席 5,000円
3階B席 3,000円
桟敷席 14,000円

チケット等取扱

チケットWeb松竹
ほか

日本でのチケット購入について

会場
新橋演舞場
公式ウェブサイト
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202210_enbujo/
備考
住所
〒104-0061 東京都中央区銀座6−18−2
お問い合わせ
03-3541-2600

http://www.shochiku.co.jp

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